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移住支援へ聖高原の別荘改装 麻績の協力隊・山本さん

別荘地を改装する山本さん

 麻績村地域おこし協力隊として村の観光振興や地域づくり活動に携わる山本航大さん(27)=中町=が、聖高原で購入した中古別荘を、移住希望者の交流拠点にしようと改装に取り組んでいる。山本さんはこの別荘を「途方」と命名。自分と同じように村の魅力に引かれた人たちの移住をサポートできればと夢を膨らませている。

 10年ほど空き家だった別荘で、今春から地道に作業を続けている。建物は約1800平方メートルの敷地に、斜面に沿って複数の棟が連結するように立つ木造2階建てで、村内の建築業の人らの助言も参考に壁の塗り直しや床の張り替えなどを進めている。敷地には以前の持ち主が仲間と共に手作りしたあずまややガレージなどもあり、順次補修して活用する計画だ。
 山中の別荘に憧れがあった山本さんは昨年、知人の紹介で聖高原の別荘と出会い、村への移住を決断した。補修を始めると、素人が古い建物を直す難しさも実感。そんな経験から中古住宅への移住希望者を、さまざまにサポートできればと考えるようになった。
 今年中にもDIYを体験できるワークショップなどを始めたいといい「聖高原別荘地に憧れて訪れた人は一帯の自然の豊かさとともに補修の大変さに『〝途方〟にくれる』人も多い。別荘を拠点に移住希望者の案内役を務められれば」と話す。