地域の話題

朝日村のオレンジカフェ好評 昼食や移動販売取り入れ

にぎやかに昼食を楽しむ参加者たち

 朝日村の高齢者や福祉に携わる人が集って交流する月1回のオレンジカフェ「あさひオレンジランチ」が好評だ。人気の理由は、毎回手作りで提供される昼食。昨年度まで年4回だった食事提供を本年度から毎回に増やし、より多くの人が集うようになった。「遠くまで買い物に行けない」「自分で見て買いたい」との参加者の声に応え、今月から移動販売も取り入れた。

 毎月第1金曜日の午前10時~正午に村中央公民館で開き、調理は食生活改善推進員(ヘルスメイト)やボランティが協力。「孤食」を減らし、仲間との交流や栄養バランスが整った食事を楽しんでもらう狙いだ。
 今月は70~90代の45人、村職員、ボランティアらが集った。昼食はシソの実入りの混ぜご飯、ちくわの磯辺揚げ、キャベツと塩昆布のあえ物、ナツメのシロップ煮、みそ汁。6~7人ずつのグループで食事し「みんなで食べるとおいしい」「いろいろあっていいね」と喜んだ。思い出話や近況報告が弾み、初参加の福崎節子さん(85)=小野沢=は「ずいぶん久しぶりに会えた人がいた。また来たい」と話した。
 食事前には体操、オカリナ演奏と歌、塩尻警察署朝日村警察官駐在所による防犯講話、健康講話があった。
 移動販売は戸部商店(松本市宮渕1)が協力。生鮮食品、豆腐、おやき、菓子、果物など200品目以上が並び、食事を終えた参加者が自宅用に買い求めた。柳澤初美さん(84)=西洗馬=は「4月から参加し今ではランチに来るのが楽しみ。買い物もできると便利」と話した。企画の中心になる村地域包括支援センターの清水伸子さんは「会話や食事、自分の目で見て買い物することは認知症やフレイルの予防につながる。気軽に足を運んでほしい」と願っている。