地域の話題

「2050年の未来像」をテーマに県の若手職員が木曽郡内の学生・生徒と意見交換

県の若手職員が進行役となり、木曽青峰高校の生徒と木曽地域の未来について活発に意見を交わした(4日)

 県木曽地域振興局の若手職員が地域の専門学校や高校に足を運び、「2050年のありたい未来像」をテーマに学生や生徒と意見を交わしている。暮らしやすい長野県にするために意見を聞かせてほしいと初めて企画。「人口が減るとどのようなことが起きるだろう」を切り口に、率直な思いや希望を語り合っている。

 4日は6人が木曽青峰高校(木曽町)を訪れた。森林環境科とインテリア科の2年生49人に「木曽郡の人口は2050年(26年後)には現在の半分(1万3000人)になる」との推測データを示した上で、4~5人のグループに分かれ、木曽の「良い点」「悪い点」を挙げながら、暮らし続けたいと思える木曽について考えた。
 「住民が温かい」「治安が良い」といった声があった一方で「商業施設や子供が遊ぶ場所など『無い』ものばかり」といった指摘があり「交通の便を良くしてほしい」との要望も多かった。「自分のやりたいことができる大学や就職先がなければ、地元に残ることはない」との意見もあった。
 挙がった意見は、県の少子化・人口減少対策戦略の策定に活用する。総務管理・環境課の職員は「皆さんが将来『暮らしたい』と思える地域づくりに向け頑張りたい」と生徒に約束していた。
 意見交換は3日に林業大学校(木曽町)と信州木曽看護専門学校(同)で実施した。今月中旬にかけて蘇南高校(南木曽町)と上松技術専門校(上松町)でも予定する。