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安曇野リトルシニアのモリス主将 日本選抜入りで国際大会へ

内野の守備練習で本塁に送球するモリス主将

 安曇野市穂高有明で活動する安曇野リトルシニアのモリス・レン主将(15)=穂高西中学校3年=が、米国イリノイ州で18~21日に開かれる2024MCYSA全米選手権大会に出場する日本選抜チームの一員に選ばれた。身長166センチとチーム内では小柄だが走攻守がそろうオールラウンダーで、「弱気にならず自分のプレーをする。その上で注目されればうれしい」と大会本番を見据える。

 モリス主将は、小学校1年の時に安曇野穂高リトルで野球を始めた。守備では投手や捕手、内外野を経験し、全てのポジションをこなせる。打撃は広角に打ち分け、長打力もある。50メートル6秒08の俊足で、二塁への盗塁は「中学生になってから1回もアウトになったことがない」と自信をのぞかせる。
 同市穂高有明の有明運動場でチームメートと練習に励んでいる。中学3年生になってから白米の重さを量って食べるなど、体作りを意識している。「技術を進化させつつ、体を徐々に大きくしている。体重が増えても足は速くなった」と手応えを感じている。
 MCYSA全米選手権大会には米国の各州、日本やプエルトリコ、ブラジルなどのチームが参加予定だ。前半が各グループに分かれたリーグ戦、後半が決勝トーナメントとなる。日本チームは北海道、東北、信越、関東、関西、九州の各連盟が推薦した18人で、日本リトルシニア中学硬式野球協会が選んだ。14日に東京都内で合流し、15日に渡米する。
 安曇野リトルシニアは今年で創立50周年となり、モリス主将の快挙にチーム自体も盛り上がっている。古幡彰監督(64)はモリス主将を「自分や相手のことを分析し、しっかりとした考えを持っている」と評し、「何が通用して、何が足りないのか。大会を通じて見つめ直してほしい」とさらなる成長を願っている。