2024.7.18 みすず野
昨日、九州南部の梅雨明けが発表された。当地の梅雨明けもそう遠くなさそうだ。夏の観光シーズンが本格化する。中信地区は人気の観光地がいくつもある。多くの観光客でにぎわう光景が見られそうだ◆若手実力者として数々の受賞歴があり、今年50歳になった落語家・柳家三三さんは6年前の今ごろ、独演会で松本市を訪れた。松本、長野の両市は落語会が頻繁に開かれる街だという。この時は早めに松本入りした。お目当ては国宝松本城◆訪れるのは2度目。日曜日とあり大変な混雑だったが、城内を上るにつれて格子窓から入る風が心地よい。「このお城は明治期には荒れ果てて、天守閣は傾き(中略)、取り壊し寸前だったものを市民有志の熱意で保存されたのだそうです。昔のかたの心意気が今、松本の街の値打ちをどれだけ高めているかと考えると胸が熱くなります」(『前略、高座から―。』「真夏の松本彷徨記」三栄)◆地元ではさんざん聞かされた先人の話ではあっても、こうして記されると改めてうれしさがこみ上げる。この夏、中信地区を訪れる人たちに、かけがえのない旅の思い出を持ち帰ってもらえますように。