稽古の合間に地域交流 出羽海部屋の木曽合宿

木曽町で合宿中の大相撲出羽海部屋の力士たちは、27~29日の3日間の合宿期間中、稽古がない時間を利用して、町内の福祉施設などを訪問して日頃の応援に対する感謝の思いを伝えている。中学校のクラスマッチにも顔を出し、子供たちの笑顔に活力をもらっている。
28日は、合宿会場の木曽町相撲場(新開)の本土俵で、地元の中学生が競う伝統の「木曽福島相撲大会」(木曽町中クラスマッチ)が開かれ、力士たちは生徒と一緒に四股を踏んだり、試合の審判にも加わったりしながら、中学生と過ごすひとときを楽しんだ。土俵際でもつれる際どい対戦や、なかなか勝負が付かない女子の"力相撲"もあり、審判席に座った力士たちの表情は真剣そのものだった。開会あいさつで出羽海部屋付きの髙崎龍水親方(48)は「元気な相撲、戦う姿を見せてもらえればわれわれも元気をいただける」と呼び掛けていた。
朝稽古で汗を流した27日の午後は、13人の全力士が県立木曽病院に併設する木曽介護老人保健施設アイライフきそを訪問した。御嶽海関は「たくさんの力士がいます。いろいろ質問しながら楽しんでほしい」と呼び掛けていた。介護施設・のぞみの里も訪れた。