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愛されるトレセンに 木曽町で竣工式 土俵開きに御嶽海関

土俵開きの神事後、記念撮影に臨む御嶽海関(前から3列目の右から3番目)と地元の子供たちや関係者

 昨年6月から建設工事が行われていた木曽町総合トレーニングセンターの竣工式が27日、新開の木曽町相撲場(旧木曽町民相撲場)で開かれた。敷地内で同日始まった出羽海部屋の木曽合宿に合わせて大相撲・御嶽海関=上松町出身=らも出席し、地元各界の関係者は末永く町民に愛される施設となるよう願った。

 原久仁男町長は「相撲はもちろん広くスポーツ振興、健康増進、交流人口の増加に役立つことを願っている」とあいさつした。
 利用者の安全を願う土俵開きの神事も営まれた。「こけら落とし」では、地元の木曽相撲クラブに所属する小学生と木曽青峰高校相撲部員が、御嶽海関ら出羽海部屋の力士たちと稽古し、力士の胸を借りて力いっぱいぶつかった。相撲クラブ主将の澤守悠生君(12)=福島小学校6年=は「これまでの練習場所だった屋内相撲場と比べても広く、一層稽古に励める」と喜びをにじませていた。
 新施設は鉄骨造り2階建て延べ1568平方㍍で、建設工事費は7億9570万円。今の屋内相撲場の老朽化に加え、令和10年に県内で開催される国民スポーツ大会を見据えて整備された。
 29日午前9時~正午には一般公開が予定されている。