科学実験に子供ワクワク 美須々ケ丘高で生徒企画の教室

松本美須々ケ丘高校で22日、生徒が企画した「こども科学教室」が開かれた。市内の小学生ら27人と保護者が参加し、液体窒素を使って身近な物を凍らせたり、人工イクラの技術でタピオカを作ったりして、理科の実験を楽しんだ。
「超低温の世界へようこそ」と銘打った実験では、床の上で跳ねるのを確認したゴムボールを氷点下196度の液体窒素に浸し、もくもくと出てくる水蒸気に子供たちは「ひんやりする」と喜んだ。取り出したボールを再び床に落とし、パリンという音がして割れると「ガラスみたい!」と言って目を丸くしていた。
消しゴムやバナナなども凍らせて質感が変わるのを楽しんだ。酒井あかりさん(8)=旭町小3年は「カーネーションの花が粉々になって驚いた」、中島心玖さん(8)=同=は「風船が凍ってしぼんだり膨らんだりするのがおもしろい」と話した。
同校の総合的探究の時間で科学や教育をテーマに研究する1、3年生12人が運営。メインの企画者で進行もした3年・尾藤舞子さん(18)は「皆の喜ぶ姿が見られてうれしい。日常にあふれる科学に親しむきっかけにしてほしい」と期待していた。