歌舞伎が題材の浮世絵紹介 まつもと市民芸術館
まつもと市民芸術館(松本市深志3)で7月に開かれる「信州・まつもと大歌舞伎」の実行委員会は21日、歌舞伎を題材とした浮世絵を市民芸術館シアターパークに展示した。日本浮世絵博物館(同市島立)が所蔵する複製10点で、演目の「正札附根元草摺」と、「流星」などの一場面を描いた作品を並べた。公演最終日の7月15日まで飾る。
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師・豊原国周の「草摺引」は、親の敵を討とうとする曾我五郎と引き留める舞鶴が、鎧の「草摺」と呼ばれる部分を引き合う姿を描いた作品。歌舞伎の有名な場面として知られ、役者の躍動感が伝わってくる。
展示の担当者は「歴史ある演目の浮世絵に接することで、歌舞伎の歴史を感じてほしい」と話していた。
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関連企画として、日本浮世絵博物館学芸員の五味あずささんと、市民芸術館芸術監督の木ノ下裕一さんのトークイベント「浮世絵から読み解く歌舞伎の魅力!」が29日午後4時半から、市民芸術館で開かれる。入場無料。問い合わせは実行委(電話0263・34・3293)へ。