筑北と麻績を里山に学ぼう 来月シンポジウム

筑北村と麻績村の活性化を考えている両村の議会議員・住民有志の「木曜会」が7月23日、地元の歴史や里山への理解と愛着を深める「第2回里山シンポジウム」を開く。戦国乱世に周囲の強大勢力の争いに翻弄された一帯の歴史に関する専門家の講演会に続き、筑北村坂北の青柳宿から麻績村の麻績宿まで善光寺街道を歩いて、沿道に残るいずれも県史跡の青柳城跡や麻績城跡などについて学ぶ。
筑北村と麻績村は、松本平と善光寺平の間に位置する交通の要衝で、戦国期には一帯の支配を巡って武田氏と上杉氏が、のちに小笠原氏と上杉氏がせめぎ合った。木曜会はこうした歴史に着目し、昨年秋に初めて里山シンポジウムを催し麻績城跡への登山を実施。講演会で里山の利活用や松枯れ被害などについても考えた。
2回目の今回は、午前10時半~正午に村坂北総合福祉センターで講演会を開き、県立歴史館文献史料課長で史学博士の村石正行さんが「川中島合戦と筑北―武田・上杉・小笠原―」と題して語る。ウオーキングは午後1時半からJR篠ノ井線・坂北駅を起点に、共催するNPO法人・善光寺街道歩き旅推進局メンバーの案内で青柳宿や大切通し、麻績宿などの名所・旧跡を歩く(解散はJR聖高原駅前)。いずれも参加無料で予約は要らない。
関川修次代表=筑北村東条=は「地域住民に地元の歴史や価値にあらためて気付いてもらう機会となれば」と願っていた。