クラムザッハへ高校生ら派遣 安曇野市が来年3月
安曇野市は来年3月、海外唯一の姉妹都市であるオーストリア・チロル州のクラムザッハに、市内の高校生ら若者を交流のため派遣する。旧豊科町がクラムザッハと友好都市を提携してから30年以上がたち、今後も交流を続けていくため若者にクラムザッハの文化や人々と触れ合ってもらう計画だ。現在、訪問の詳細についてクラムザッハと協議している。
市政策経営課によると、クラムザッハと春休みに若者をホームステイで受け入れてもらえないか話し合っている。渡航費用の一部は自己負担となるが、数人の訪問団結成を想定している。
昨年6月に市内を訪れたクラムザッハの公式訪日団には20、30代の姿が多く見られた。太田寛市長が9月にクラムザッハを公式訪問した際にも、相手側と若者の交流を進めるとの認識で一致していた。
安曇野とクラムザッハの交流は、旧豊科町の町民が欧州で唯一の国立ガラス専門学校があったクラムザッハを訪問したことを機に始まり、平成5(1993)年10月に姉妹都市提携が結ばれた。市発足に伴い19年11月に市とクラムザッハで再締結した。
市が若者をクラムザッハに派遣するのは24年3月に当時の高校生10人が赴いて以来となる。太田市長は「観光とは国の光を見ると言われている。風土など総合的に見てきてほしい」と若者たちに期待している。