ゲンジボタル舞う 筑北村坂井に夏の風情

「ほたるの里」として知られる筑北村坂井の河川で、ゲンジボタルが発生する季節を迎えている。黄緑色の光を明滅させながら舞う幻想的な光景が地域住民の心を癒やしている。
坂井地区から麻績村方面へ流れる麻績川でも17日夜、流域のあちこちでゲンジボタルの光がゆらゆらと飛び交っていた。
地元でホタルの観察や保全に取り組む宮澤信雄さん(77)によると来月上旬まで楽しめそうだ。かつて冠着荘に泊まった客がホタルの乱舞に感動し連泊を希望した逸話も残るといい、宮澤さんは「数多くのホタルが生息できる自然環境の豊かさの証しでもある。夏の夜の風情を楽しんでほしい」と話している。