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収穫楽しく食べて満足 15、16日に安曇野玉ねぎ祭り

祭り会場の畑で収穫のコツを説明する熊井さん

 新タマネギの収穫・直売を楽しむ「安曇野玉ねぎ祭り」(実行委員会主催)が15日と16日、安曇野市内17会場で開かれる。初夏の人気行事に先がけ、会場で旬の味覚を"先採り"してみた。今年のタマネギもずしりと重く、甘くておいしい―。
 会場の一つ、豊科吉野の熊井和雄さん(75)の畑を訪ねた。苦みが少なく生食にも適した品種「甘70」が、ずらりと根を張っている。熊井さんは祭り実行委の副委員長で、収穫を指南してもらった。
 「玉の部分を横から押し、上の葉の部分を真横に軽く引っ張っていくと土に張った根が切れる。次に葉を5~6センチ残してはさみで切る。根も切れば完了」
 やってみると、玉の部分を90度ほど横に倒すイメージが大事だ。葉を残すのは、乾燥するとふたを閉じた状態になり、雑菌が入りにくくなるためという。
 今年は春先の季節外れの雪などが影響してか、昨年よりは若干小ぶり。それでも大きいものは直径15センチほどある。10キロ用のネットに、自分で収穫したタマネギを入れていった。パンパンに詰めて、大小合わせ43個入った。持ち上げるとずしりと重い。これはかなりのお買い得だ。
 ゆっくり作業して、収穫から要した時間は30分足らず。子供でも十分楽しめる。
 ネットごと風通しのいい日陰に置いて乾燥させれば、3~4カ月は持つという。スライスして豚こま肉と塩コショウで炒めて食べるのが熊井さんのおすすめ。「これが酒に合うんだ」と笑顔で話していた。
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 祭りは15日、16日ともに午前8時~午後4時。価格は全会場一律で、税込み10キロ1300円、20キロ2500円。会場は市ホームページで確認できる。15日のみ開催の会場もある。収穫体験と直売の双方が楽しめる会場のほか、収穫体験か直売のみの会場もある。