穂高・柏矢町駅北東で宅地開発 全44区画、近く着工

安曇野市豊科に営業拠点がある、さくら不動産(本社・北安曇郡白馬村)は近く、同市穂高柏原で宅地開発に着手する。子育て世代の戸建て需要をはじめ、医療福祉が充実した街中の生活利便性を求める高齢者層の住み替えニーズを見込み、全44区画を整備、分譲販売する。「市内では近年にない開発規模」(同社)という。
穂高西小学校が通学区のJR柏矢町駅の北東に位置し、矢原堰を挟む柏矢町会館(柏矢町地区公民館)向かいの一画を、複数の地権者から買い受ける。開発面積は1万4356平方メートルに及び、農地転用の許可が得られ次第8月にも着工し、区画販売を始める。
土地購入者が建築業者を自由に選ぶ「建築条件なし」で、1区画約213~373平方メートルを坪単価14万円から分譲する予定。開発計画地の南北に延長356メートルの道路を整備し、景観・防犯面に配慮した外構として桜を植栽する計画だ。
総務省が1月に発表した令和5年の住民基本台帳の人口移動報告によると、転入者が転出者を上回る「転入超過」数が、安曇野市は0~14歳と25~49歳で県内1位となっている。さくら不動産の橋本旅人社長(45)は「景観にも優れ、高い魅力と競争力を持つ地域。優良住宅街をつくり出したい」と話している。