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日本一周 歩いて達成 塩尻の大城忍さん

日本一周達成の記念に、守礼門で「自撮り」をする大城さん(2月29日、本人提供)

 沖縄県南風原町出身の派遣社員・大城忍さん(46)=塩尻市大門幸町=は、塩尻市を起点に歩いて47都道府県を巡る「日本一周」を達成した。昨年4月に出発し、323日をかけて終着点とした故郷・沖縄の旧首里城守礼門に到達した。大城さんはこのほど塩尻に帰還し、旅の思い出を語った。

 大城さんは各地を見て歩きたいと、昨年4月13日に塩尻を出発。重さ約20キロのリュックサックを背負って、テント泊をしながら各地を巡った。各都道府県で最低1カ所、道の駅でスタンプを押すのが旅のルール。前半は東日本・北日本を巡った。昨年9月に一度塩尻に戻り、後半の旅に出発した。北陸3県から近畿を経て四国、中国、九州を巡った後、フェリーで最終地の沖縄へと向かった。旅の間は毎日、SNS(交流サイト)のX(旧ツイッター)やTik Tokで発信を続けた。
 旅の最終日の2月29日は朝から曇りだったが、守礼門に到着する直前に日が差した。「天から祝福されている」と感じながら、守礼門をくぐったという。ゴール直後は実感が湧かなかったが、同日夜にSNSに寄せられた祝福のメッセージにうれしさがこみ上げた。
 3月下旬に塩尻に戻り「本当に旅が終わったんだ」と寂しさを感じた。旅を終えて最も心に残っているのは、200人近い人たちとの出会いだ。「旅先でたくさんの人に会った。人とのつながり、出会いがあったからこそ、心から旅を楽しめた。良い出会いばかりで幸せ」と語る。
 日本一周の旅から得た学びは「最初はつらくても乗り切れば、良いことは起きる」―。今後は旅の思い出を本にまとめたいという。

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