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和太鼓の縁で能登地震被災地支援 塩尻市内の3太鼓連と有志 5月19日に慈善公演

被災地で継続的に支援していくプロジェクトのメンバー

 能登半島地震の被災地を継続的に支援しようと、塩尻市内の和太鼓団体が中心となり、「和太鼓がつなぐ しおじり~絆~プロジェクト(PJ)」実行委員会を結成した。第1弾として5月に慈善コンサートを開き、集まった善意を活動資金として現地に出向き、支援活動を続けていく。メンバーは「被災地の人たちが彩りのある日常生活を取り戻していただけるように活動したい」と意気込む。

 実行委は桔梗太鼓(宮幸生代表)、信州塩尻阿禮太鼓(増田くみ代表)、塩尻五百渡太鼓保存会(山本亮二会長)と市民有志らで構成する。3団体のメンバーは太鼓連として復興に向けてできることを模索。現在は専門家らが生活再建に向けて奮闘中だが「人の心に花を添える活動が必要になる時期が来る。その時には自分たちの強みを生かして現地で継続して支援していこう」と話し合った。
 現地では①和太鼓の演奏や体験交流②キッチンカーによる塩尻のおいしい食べ物や飲み物の振る舞い③悩みや思いを聞く活動―などを想定する。被災した石川県輪島市とは、塩尻商工会議所が漆器産業の縁で輪島商議所と交流がある。現地の太鼓団体も松本城公園で開かれている「国宝松本城太鼓まつり」に出演してきた。宮代表は「こうした縁を生かしながら、しかるべきタイミングで被災地に出向きたい」と話す。
 第1弾の「歌とピアノと和太鼓のチャリティーコンサート」は5月19日に塩尻市のレザンホール大ホールで開催。1部には松本市の声楽家・狭間壮さんと妻でピアニストのはざまゆかさんが出演する。2部は塩尻の和太鼓3団体が演奏を繰り広げ、復興支援のオリジナル曲も披露。3部は松本を拠点とする和太鼓ユニット「天空」が登場する。
 開会は正午(午前11時開場)。チケットは1人1000円。問い合わせは宮代表(電話090・2324・3892)へ。