地域の話題

ミズバショウ 水辺に清く 塩尻・みどり湖畔 14日に5年ぶり水芭蕉祭り

棚田状の公園を彩るミズバショウ

 塩尻市郊外のみどり湖畔にある水芭蕉公園で、ミズバショウが顔をのぞかせ始めた。約4000株が植えられており、白い仏炎苞が開き、春の訪れを告げている。今後1週間ほどで見頃を迎えるという。新型コロナウイルスの影響で中止していた「水芭蕉祭り」は5年ぶりに復活し、14日に開かれる。

 公園は棚田状になっており、日差しに輝く流れの脇で、ミズバショウがかれんな姿を見せている。訪れた人たちは木道や土の道を歩きながら、散策を楽しんだり写真を撮ったりして、思い思いに過ごしている。松本市から訪れた大久保千秋さん(77)は「テレビでは見たことがあるけれど自分の目で見ることができた。すばらしいね」と喜んでいた。
 ミズバショウは昭和61(1986)年、地元の愛好家が植えた。その後は市民有志の「水芭蕉の会」が株を増やし、遊歩道を整え、手入れを続けてきた。大雨で土砂が流入し、大きな被害を受けこともあったが、会と市が連携して復旧作業を進め、清らかな姿が復活した。6日にも苗を植える作業をした。植えた苗は3年後には白い苞が楽しめるという。
 祭りは14日午前9時からで、甘酒とドリップコーヒーを振る舞う。ミズバショウの苗は200株を配る。午後1時からは14人が出演し、バンド演奏を披露する。

連載・特集

もっと見る