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市民の桜情報を共有・発信 松本市が公式LINEで始める

報告や情報の閲覧が簡単にできる市公式LINE

 松本市は今春、無料通信アプリの市公式LINE(ライン)を活用し、市民から送信された桜の咲いている場所や写真のデータを共有する「みんなの桜レポ」を始めた。報告データは「みんなのレポートを見る」で閲覧することができ、市内各地の桜の開花情報を市民がいち早く共有できる試みだ。

 2日昼までに2件の情報が掲載された。中心市街地の女鳥羽川沿い(大手3)で確認された七分咲きの桜と、辰巳の御庭(大手4)の咲き始めの桜だ。地図アプリ・Googlemap(グーグルマップ)に位置を示すピンク色のピンが立ち、実際に見に行く際の参考になる。
 桜の情報を報告するには、市公式LINEのメニュー「みんなの桜レポ」をタッチする。「松本城エリア」や「中心市街地」など大まかな12カ所から選び、開花状況は「咲き始め」「五分咲き」「七分咲き」「満開」「散り始め」の中から選択する。
 市は昨年4月、LINEを活用した「市民ツバメ調査」を実施したところ、多くの報告が寄せられた。LINEを活用した市の調査事例がインターネット上で紹介されたことがきっかけで、北海道上砂川町がこの春に市民参加型の桜開花調査の実施を決めた。さらに松本市が上砂川町の情報を基に、桜レポを実施することにした。
 市秘書広報室がLINEの活用システムを構築し、市観光プロモーション課が運用する。LINEで得た桜の開花情報は市公式ホームページでも見られる。秘書広報室の担当者は「マップにピンク色のピンをたくさん立てられるように、多くの人の協力を求めたい。ぜひ活用してほしい」と話している。