政治・経済

FDAの利用者、初の25万人超え 5年度の松本発着便

松本空港を飛び立つFDAの機体

 県営松本空港で定期便を運行するフジドリームエアラインズ(FDA、本社静岡市)の松本発着便の利用者数が令和5年度、初めて25万人を突破した。松本空港としても単年度で25万人の大台を超えるのは平成9(1997)年度以来26年ぶりで、過去2番目の利用者数となった。

 1日に3月の松本空港発着便の利用実績を発表し、札幌・新千歳が7152人(搭乗率71.8%)、札幌・丘珠線が100人(同59.5%)、神戸線が6308人(同62.6%)、福岡線が7747人(同76.0%)で、4路線合わせて2万1307人(同70.1%)となった。
 これにより、5年度通期の利用者数は、札幌・新千歳線が5万7957人、札幌・丘珠線が2万4858人、神戸線が8万638人、福岡線が8万8096人となり、累計25万1549人となった。
 日本航空が昨年8月に運行した大阪線の利用者が3431人。国内チャーター便の利用者が4603人。FDA定期便、日本航空大阪線、国内チャーター便全て合わせると25万9583人となった。松本空港の利用者数が25万人を超えたのはジェット化開港3年目の平成8年度(26万4658人)と9年度(25万572人)だけとなっている。
 FDAは平成22年に松本空港に就航して以来、需要の多い路線を開拓、便数を増やすなどして、年々利用者を増やしてきた。令和2、3年度は新型コロナウイルス禍の影響を受けたものの、4年度から2年連続で20万人を超えた。FDA広報は「昨年5月に新型コロナウイルスの規制がなくなり幅広く需要が戻った。6年度は当社の松本空港就航15周年でもあり、一層力を入れていきたい」としている。

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