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のるーと松本 実証運行を6月末まで延長 梓川・寿乗り合いバス

実証運行期間が6月28日まで延長された、のるーと松本の乗り合いバス

 松本市が梓川地区と寿地区で昨年10月から運行しているAI(人工知能)を活用したオンデマンド(予約制乗り合い)バス「のるーと松本」の実証運行が、6月28日まで延長されることになった。当初は3月末までを予定していたが、利用者が増えてきたことからさらに3カ月続ける。市は乗車人数や運行形態のデータを集め、その後の本格運用を検討する。

 のるーと松本は梓川地区に約200カ所、寿地区に約150カ所の乗降ポイントを設け、スマートフォンアプリや電話で予約して1回あたり300円(未就学児無料)で利用できる。延長運行開始となった1日、寿地区内で利用した女性(79)は「通院で週に1回使う。便利だが高齢者向けに料金をもう少し下げてもらいたい」と要望していた。
 市公共交通課によると、昨年10月の運行開始から、多いときで梓川地区で1日53回、寿地区で同51回の利用があった。平均だと1日40~50回前後で、市が目標とする1日50回に迫る利用がある。同課は「本格的な運行に向け、さらに利用者が増える必要がある」として、市民への利用促進を呼び掛ける。
 運行は平日午前9時~午後5時で、予約は専用アプリと市公式LINEのほか、予約専用電話(電話0263・31・5315)でもできる。