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GWの人出は後半伸びる 松本城天守は最大3時間待ち

観光客でにぎわう松本城(3日)

 大型連休・ゴールデンウイーク(GW、4月26日~5月6日)の中信地方の観光地の入り込みは、4連休で天候に恵まれた後半に伸びた。前半は飛び石連休となり、後半は6日に雨が降ったことで、全体的には昨年よりもやや人出が少なかった。外国人観光客は増加した。

 松本市の国宝松本城は期間中に4万1896人が来場した。1日平均の来場者数は昨年と比べて15%減の3809人。前半の来場者が伸び悩んだことが影響した。一方、3~5日は好調で、4日は天守の見学待ちが最大3時間になった。外国人客は1日平均で昨年の1・5倍となった。
 アルピコ交通によると、松本市安曇の山岳景勝地・上高地とさわんどバスターミナルを結ぶシャトルバスの利用は、6日以外は昨年並みににぎわった。4日は上高地バスターミナルで乗車待ちが1時間以上となった。松本から上高地へ乗り継ぐ鉄道と路線バスの利用も好調だった。
 安曇野市の大王わさび農場は11日間で6万人以上が来場。3~5日は1日当たり1万人以上が訪れ、昨年を上回った。担当者は「イベントを開催し、地元の親子連れも大勢足を運んでくれた」と話す。
 塩尻市観光プロモーション課によると、高ボッチ高原、奈良井宿とも後半は前年を上回る入り込みだった。奈良井宿は外国人客も多く、奈良井宿観光協会の太田祐司会長は「天候に恵まれ例年以上ににぎわった」と話した。
 麻績村の聖高原も後半が好調だったが、風が冷たくボートなどの利用は低調だった。
 御嶽山5~7合目に架かるおんたけロープウェイ(木曽町三岳)のGW運行は昨年に続いて行われたが、利用者数は2200人だった昨年の半分程度に。本多喜彦支配人は「噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の継続が影響したのは間違いない」と話している。