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梓川河川敷の「メダカの学校」 86歳の逸見さんが写真展

メダカの学校を紹介する写真展を開いている逸見さん

 松本市梓川梓の逸見泰明さん(86)が31日まで、市梓川アカデミア館で、梓川河川敷にある「メダカの学校」を紹介する写真展を開いている。河川敷に咲く希少な植物の花の写真などが並び、メダカの学校の手入れを30年近く続けてきた逸見さんの思いが込められている。

 メダカの学校は自然環境を学ぶ場として、旧梓川村が平成7(1995)年7月に整備した。以来、近くに住む逸見さんが中心となって手入れを行い、自生の在来種の植物を保護し、希少な植物を移植して増やしてきた。絶滅危惧種の植物は20種以上になる。湿地の小川にはホトケドジョウやスナヤツメなどの絶滅危惧種もいて、渇水時には逸見さんが救出して保護している。
 写真展ではメダカの学校の現状や、四季折々に咲く花が多数紹介されていて、来場者の男性は「釣りをしに近くによく来るが、こんな場所があるとは知らなかった」と感心していた。逸見さんの娘で水彩画家の若狭宣子さん=安曇野市穂高有明=が河川敷にある50種類以上の花を描いたマップも配布されている。
 メダカの学校は梓川橋と下島橋のほぼ中間地点の左岸河川敷にある。逸見さんは「多くの人に知ってもらえればうれしい」と話している。
 開場は午前9時~午後5時(最終日は4時)。月曜休館。

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