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菅野小・中周辺の歩道を拡幅 県道松本空港線

神林郵便局の交差点近くで行われている歩道の拡幅工事

 県松本建設事務所は、松本市の菅野小学校と菅野中学校近くの県道松本空港線の歩道の拡幅・設置工事を進めている。両校を中心とする南北延長2・4キロの区間で、本年度は2カ所の計285メートル区間で工事が行われている。

 計画区間は空港東交差点から神林郵便局前の信号機のない交差点までとなっている。このうち菅野交差点から北側340メートルは平成29(2017)年度までに整備済み。中学校南側では、130メートル区間で昨年7月に東側歩道が設置された。本年度は中学校南側の西側歩道100メートル区間と、神林郵便局前交差点から町神交差点の185メートル区間で工事が進んでいる。
 県松本建設事務所によると、中学校の南側にはこれまで歩道がなく、沿線の住宅地からは最短ルートだが通学路としては使えていない。北側も一部を除いて歩道がなく、中学校の通学路に指定されているものの危険な状況で、地元から整備の要望があった。
 現況の道路の幅員は5・5メートル(路肩を含め6・5メートル)で、計画では車道幅6・0メートル、道の両側にそれぞれ幅2・5メートルの歩道を設置するとしている。菅野交差点から空港東交差点までの区間では最終的に幅1・5メートルの自転車専用通行帯も両側に設ける予定だ。県松本建設事務所の藤森秀一整備課長は「児童や生徒が多いので、着実に整備を進めたい」としている。
 計画では併せて、神林郵便局前の交差点の形状変更も行う。同交差点は市道とY字形に交わっていて、松本空港から松本市街地に向かう主要ルートであるべき県道側が一時停止となっている。このため市道が県道に直角に交差するように変え、県道を優先とする。