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すんき料理に新メニュー 提案会に多様な5品 かす汁、あえ物、押しずし...

会で考案された多様なすんき料理

 赤カブの茎葉を乳酸発酵させた木曽の伝統食「すんき」の料理の提案会が18日、木曽町文化交流センターで開かれた。日頃の調理に取り入れ、活用法を広めてもらおうと、すんきブランド推進協議会と県木曽地域振興局が企画。木曽郡内の飲食店や宿泊施設の関係者、すんき生産者らを対象にし、約20人が参加した。

 料理研究家の横山タカ子さん=長野市=が5品を考案し、参加者の前で調理した。酢の代わりにすんきの漬け汁を使った押しずしや、漬け汁に蒸したイカを浸した「すんきいか」などで、彩りも華やかな「おもてなし料理」とした。白あえや酒かす汁もあった。
 参加者は調理を見学後、実食して感想や意見交換をし合った。木曽町福島で居酒屋を営む塩原善光さん(49)は、すんきと豆腐にこしょう、油をかけた「すんきやっこ」に触れ「すんきとこしょうの相性がよく発見だった。手間が少なく再現がしやすい」と話していた。
 主催の両団体は本年度、料理コンクール開催などですんきの知名度向上や販路拡大に力を注いでいる。