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巨大涅槃図を一般公開 24日まで 松本市和田の西善寺

公民館の広間いっぱいに広げられた涅槃図

 松本市和田の西善寺総代会(宮島路夫会長)は24日まで、寺に隣接する和田境町会公民館で、市重要文化財の「紙本著色釈迦涅槃図」を公開している。縦4・7メートル、横5・4メートルの軸いっぱいに広がる豊かな色彩が、訪れる人の目を引いている。

松本藩の絵師、笹田常住によって享保14(1729)年に描かれた。沙羅双樹の木の下で入滅する釈迦を、さまざまな神や人、動物などが囲み、悲しむ様子が描かれている。地区内で保存されていて、毎年春彼岸に合わせて公開している。
 地区内の寺院を巡るウオーキング講座で訪れた藤元憲三さん(77)=双葉=は「一枚の絵の中にいろんな話題があって面白い」と興味深そうに見入っていた。
 展示時間は午前9時~午後3時。拝観料は300円(中学生以下100円、幼児無料)。