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筑北村東条で彼岸念仏

「ナンボイ、カンボイ」と念仏を唱えながら大数珠を回す住民たち

 筑北村東条の八木公民館で17日、春恒例の「彼岸念仏」が行われた。住民約30人が輪を作って大数珠を回し、念仏を「南無阿弥陀仏」から次第に「ナンボイ、カンボイ」へと独特の言い回しに変えながら唱え、無病息災や家内安全を祈願した。

 同館にかつてあった大泉寺に伝わる念仏講の行事で、「南無阿弥陀仏」と書かれた約240年前の名号軸を館内に飾って行う。住民たちはかねの音に合わせて左右にリズミカルに振るようにして、反時計回りに大数珠を回した。
 常会長の前山茂充さん(62)は「住民の大切なつながりの場だ。人口減少の中だが、できる限り続けていきたい」と話していた。