教育・子育て

学校配布物を電子データに 塩尻市教育委員会が今月から

市教委が開設したチラシ閲覧とイベントカレンダーが付いたホームページ「塩尻みてみ」

 塩尻市教育委員会は今月、市内小中学校を経由して児童生徒や保護者に配るイベント案内などの各種チラシ類を、電子データで配信する方法に改めた。行政DX(デジタル技術による改革)の推進の一環で、省資源化と学校や家庭の負担軽減を図る。

 イベントやスポーツ団体の団員募集などのチラシ類を、配布を希望する各団体にデータ化してもらい、申請して市教委に認められたものを月3回に分けて保護者と児童生徒にそれぞれ配信する。
 保護者と学校間でやりとり可能なアプリを介して通知し、記載された専用メールアドレスに接続すると、市が開設したサイト「塩尻みてみ」で配布物の内容を閲覧できる。児童生徒は、支給されているタブレット端末で同様に配布物の内容を確認できる。
 教育振興を目的にした学外の配布物は従来、市教委が一括し紙で受け付けていたが、実際に配る学校現場の負担が大きかった。電子化の検討に当たり現状を調べたところ、昨年6月から11月末に99件の配布依頼があった。
 令和6年度は移行期間とし、やむを得ない場合に限って紙を配布するが、7年度には完全に配信化する方針だ。デジタル戦略課と協力した取り組みで、市教育総務課担当者は「予算ゼロで移行した。一斉配信で不公平感もなくなる」と話している。

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