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県警航空隊の山本勝義隊長 「全国優秀警察職員表彰」受ける

全国優秀警察職員表彰を受けた県警航空隊の山本隊長

 県営松本空港を拠点に活動する県警航空隊の山本勝義隊長(54)=警部=が、警察庁長官から「全国優秀警察職員表彰」(警察功労章)を受けた。長年にわたり遭難・救助活動に尽力して数多くの命を救い、卓越した能力で優れた実績を上げたことが評価された。6日に県庁を訪れ、小山巌県警本部長に受章を報告した。

 山本隊長は平成8(1996)年に採用され、松本警察署村井・寿交番の勤務を経て、平成11年に県警航空隊に配属された。採用前の平成7年に操縦士の免許を取得しており、間もなく25年になる航空隊勤務で、数多くの遭難や災害の現場で活動してきた。
 忘れられない活動として、平成16(2004)年に応援派遣された新潟県中越地震での孤立集落からの被災者の搬送などを挙げる。「数多くの困っている方々を、少しでも安全な場所に搬送したいと活動した。高齢の方々やお子さんが、一様に安堵の表情を浮かべていたのが記憶に残っている」と振り返る。
 3000メートル級の山々など厳しい現場での救助活動で緊張を強いられる場面も多いが、救助した人が元気な姿を見せてくれた時にはやりがいを感じ、原動力になっているという。「まじめに、愚直に取り組んできた成果で表彰をいただけたと思う。これからも自信と誇りを持って活動していきたい」と語った。

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