廊坊市14年ぶりに松本訪問 友好都市30周年 相互交流促進を確認

松本市の友好都市の中国・廊坊市の公式親善訪問団が14年ぶりに松本を訪れ、13~15日の日程で市内各所を視察している。友好都市提携30周年を記念した訪問で、張春燕副市長ら行政関係者11人が臥雲義尚市長と面会し、両市の絆をさらに深め合うことを確認した。11月には臥雲市長を団長とする松本市の公式親善訪問団が10年ぶりに廊坊市を訪れる予定で、相互交流を図る。
13日夜はホテルブエナビスタ(本庄1)で歓迎夕食会が開かれ、臥雲市長と伊佐治裕子副市長、市幹部らが訪問団を出迎え、地元産の食材を使った和食でもてなした。
臥雲市長は新型コロナウイルス感染拡大期に両市の交流が途絶えたことに触れ「そうした困難を乗り越え、皆さまをお迎えできたことは市民を代表して喜ばしいこと」とあいさつした。張副市長は「文化、教育、医療衛生などさまざまな分野で交流を深めていきたい」と応じた。記念品の交換で、松本市からは松本地域の伝統工芸品「松本押絵雛」、廊坊市からは陶器が贈られた。
訪問団は14日に清水中学校、市美術館(中央4)、相澤病院(本庄2)を視察した。松本日中友好協会(相澤孝夫会長)との交流もあった。相澤会長は「協会は平成30(2018)年まで十数回にわたって廊坊市を訪問している。民間交流を復活させたい」と話した。
今後の両市の交流事業は、8月に松本市の中学生が廊坊市を訪れ、卓球の交流大会に参加する計画がある。