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各国の昔話が絵画に 松本出身の画家・田之上尚子さん 塩尻の中島書店で展示

11点を出品した田之上さん(右)と、ポストカードを手にする同店の中島美智子さん

 松本市出身の画家・田之上尚子さん(43)=岐阜県多治見市=の絵画展「つなぐ、物語展」が30日まで、塩尻市広丘高出の中島書店で開かれている。各国の昔話を題材とし、懐かしい情景を想像して描いた11点を展示している。能登半島地震の被災地に売り上げを寄付するポストカードも販売している。

 ペンや鉛筆を用い、緻密な線でかわいらしい雰囲気を表現。水彩やアクリル絵具で彩色している。フランスの昔話「サン・ベルリコカンの温泉へ」を扱った作品は、風邪を治そうと温泉に向かった雄鶏が、途中で猫やロバなどと出合ったシーンや、力を合わせてオオカミを追い払う場面を1枚にまとめた。インドネシアの昔話「カンチルとワニ」を描いた作品では枯れ木のふりするワニがユニークだ。
 被災地を支援するポストカードは能登の民話「鬼と刀鍛冶」を題材にして描いた。田之上さんは「1月に地震があり『つなぐ』をテーマとすることにした。カードには民話のあらすじも記しており、ぜひ読んでいただきたい」と話している。午前9時~午後10時(日曜は9時)。

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