政治・経済

松本市長選告示まで1週間 5氏、政策訴えに懸命

 任期満了に伴う松本市長選挙は、10日の告示まで1週間となった。新人で元信越放送専務の菱山晋一氏(68)=沢村2、1期目の現職・臥雲義尚氏(60)=中央3、いずれも新人で元衆議院議員秘書の赤羽俊太郎氏(40)=笹賀、会社社長の上條邦樹氏(54)=中央1、無職の竹内貴也氏(58)=島内=の無所属5氏による選挙戦が濃厚な情勢。一般市民の市長選への関心が低調といわれる中、5氏とも政策の訴えに懸命だ。

 菱山氏の陣営幹部は「出馬表明した昨年11月から、地道にあいさつ回りをしてきた。追い上げている実感がある」と手応えを話し「後は知名度を高めるだけ」と意気込む。告示が迫ってもぶれずに「SNSに頼らず、直接、市民に会う活動にこだわりたい」と話す。1日夜の大集会には約450人が詰めかけて、気勢を上げた。
 臥雲氏は公務のない週末を中心に各地区を回って集会を開き、地域課題に合わせた政策を説明している。陣営幹部は、手応えは悪くないものの市民の選挙戦への関心はいまひとつと危機感を示し「さらに訴えを浸透させるべく頑張る」と気を引き締める。3日は寿地区や乗鞍地域で集会を予定。チラシのポスティングも始めている。
 赤羽氏は企業、団体へのあいさつ回りに加えSNSでの情報発信に力を注ぐ。ミニ集会も始める。1日夜の拡大役員会では、同世代の仲間など各地区から集まった約80人が段取りを確認し「若い人が政治を諦めている状況を変えたい」と訴える赤羽氏を支えようと団結した。陣営幹部は「推薦企業が増えている」と手応えを話す。
 上條氏は「新人同士が争った前回選に比べて有権者の関心は低い」と話す。松本パルコの後利用問題を最大の争点として街頭演説で訴える。7日には政策発表を予定する。
 竹内氏は先月26日の出馬表明以降、訴えの柱となる「奈良井川水系の整備計画の安全度向上」に関する資料を作っている。松本駅前で配布するほか街頭演説も計画している。
 1日現在の選挙人名簿登録者数は19万6514人(男性9万5761人、女性10万753人)となっている。

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