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県防災へり墜落から7年 隊員・OBが「誓いの碑」で慰霊

誓いの碑を目指し、鉢伏山の登山道を進む隊員ら

 県消防防災ヘリコプター「アルプス」が松本市郊外の鉢伏山に墜落し、乗員9人全員が死亡した事故から5日で7年になるのを前に、消防防災航空隊員やOBが1日、事故現場近くの「誓いの碑」を訪れた。慰霊で訪れる人のため雪をよけながら鉢伏山を登り、犠牲となった隊員に1年間の活動を報告した。

 須山勇貴隊長(46)ら5人が午前10時半に扉温泉の登山口を出発した。約2時間かけて誓いの碑に到着すると、碑の周りの登山道に積もった雪をよけ、花を手向けて祈りをささげた。
 昨年まで航空隊に所属し、現在は諏訪広域消防本部で救助隊として活動する伊藤祐喜さん(39)は「航空隊を離れても事故のことは気に掛けていて、今日は1年間の活動の区切りの日だと思っている。次の1年も一日一日安全な活動を続けていきたい」と気持ちを新たにしていた。

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