教育・子育て

高校生が1票の責任考える 松本市長選に合わせエクセラン高でワークショップと模擬投票

実際の流れを体験しながら投票する生徒

 3月10日告示、17日投開票の松本市長選挙に向け、エクセラン高校で27日、架空の自治体のまちづくりを考えるワークショップと、まちづくりの政策を基に市長を選ぶ模擬投票が行われた。市選挙管理委員会の主権者教育の一環として3年生約100人が参加。ゲーム形式で楽しみながら、自分の1票が、理想のまちづくりにつながることを学んだ。

 クラスごとにワークショップに取り組み、まちづくりのテーマを決めて予算内で必要な建物や政策を考えた。生徒たちは「おじいちゃん」「お母さん」「大学生」など、一人一人割り振られた役の立場に応じて意見を出し、4クラスそれぞれに政策を発表した。担任教諭を候補者として模擬投票を行った。
 「投票所」には実際の器材などを設置し、1人ずつ入場券のバーコードで本人確認や投票用紙の交付を受けるなど、本番さながら。「いろいろな年代の市民が安心して暮らせるまち」を掲げ、大学までの学費無償化、建物の耐震工事義務化などを訴えた候補者が当選した。
 ワークショップは、公約と投票がどうつながるかを理解し、投票の流れも知ってもらおうと、市選管事務局の宮田泰志さん(32)が考案した。実際の選挙でも「立候補者がどんなことをしようとしていて、自分たちにどう影響するのか考えながら投票して」と呼び掛けた。
 市長選が初めての選挙になるという土岐幸汰さん(18)は「見た目などでなく、政策で選ぶことが大事だとあらためて思った。投票する自分の責任も感じる」と話していた。

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