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60周年祝い未来を展望 松南地区町会連合会が式典

節目を祝った記念式典

 松本市の松南地区町会連合会の設立60周年記念式典が25日、なんなんひろば(地区公民館)で開かれた。雪で足元の悪い中、関係者100人が集い、地区の古代の歴史について聞いたり、少子高齢化時代における地区の未来像を展望したりして節目を祝った。

 1部の式典で中田景文会長は、イオン南松本店の開発に伴って発掘された出川南遺跡・平田里古墳群の貴重な出土品「水鳥埴輪」や太平洋戦争末期に疎開してきた工場の一部が残り、地域の支えになっている現状を話して「昭和36(1961)年に発足した連合会は60年以上となった。多くの皆さんのおかげで今回の式典にこぎつけた」と感謝した。地元の信濃むつみ高校の生徒がデザインした町会連合会のマスコットキャラクター披露や、記念制作として来場者に配布された水鳥埴輪バッジの説明もあった。
 2部では平田里古墳群の発掘調査に携わった直井雅尚さん(日本考古学協会員)が講演した。松本大学(新村)の尻無浜博幸教授をファシリテーターに地区住民が地区の福祉について語り合うパネルディスカッションも開かれた。