歴史的な名器に感動 松本市立博物館にモーツァルトのバイオリン展示

モーツァルト(1756~91)が弾いたバイオリンが22日、松本市大手3の市立博物館講堂に展示された。午後2~5時まで3時間限定で公開され、歴史的な名器を一目見ようと多くの来場者が押し寄せた。
アクリルのショーケースに入れられたバイオリンが公開されると、楽器を取り囲むように人だかりができた。至近距離からスマートフォンのカメラで撮影する人の姿も。松本県ケ丘高校3年生の英百々子さん(17)は「目の前にあるバイオリンをモーツァルトが弾いている姿を想像した。松本で見られるなんて、一生に一度の機会だと思った」と話していた。
大阪・関西万博(4月13日~10月13日)のオーストリアパビリオンに出展するため持ち込まれた楽器で、製作者にちなんで「コスタバイオリン」の愛称がある。松本市内に拠点を持つ企業でつくる「まつもとユニバーサルデザイン研究会」が、モーツァルトが生まれ育ったオーストリアのザルツブルクと、音楽が盛んな楽都・松本との交流を模索する中で実現した。