塩尻・信州介護福祉専門学校 留学生10人が入学 過去最多 異文化知る授業も

塩尻市大門三番町の信州介護福祉専門学校は本年度、1年生の授業で初めて、外国人留学生と日本人学生が互いの国の文化を知る活動を行っている。新入生25人のうち留学生は過去最多の10人で、本年度は国際色豊か。日本の介護の現場で外国人スタッフがさらに活躍する時代になるとし、国籍を問わず協力して働く大切さを学んでいる。
留学生の出身地はベトナム、ネパール、フィリピン、スリランカ、バングラデシュ、中国。19日の交流会では留学生が母国の言葉や民族衣装、郷土料理、行事、宗教を紹介した。日本人の学生も他国の学生も関心を寄せて、積極的に質問していた。
留学生は日本語学校を卒業したが、日常の言葉や専門用語の理解は難しく、日本人学生や教職員が簡単な表現に言い換えて教えている。スリランカ出身のナドゥニピュミカさん(26)は「分からないことがあると、みんなが優しく何回も教えてくれる。介護の勉強を頑張れる」と喜ぶ。高山恵奈さん(18)=塩尻市=は「いろいろな国の留学生との学生生活は新鮮で刺激になる」と話す。
山下科子校長は「介護はチームワーク。異なる文化や考え方を受け止め、受け入れて働くことが大切」と学生らに呼び掛けていた。
留学生の受け入れは7年目で、昨年度までに9人が卒業した。本年度に入学者が増えたのは、卒業生たちが介護施設で働く実績も背景にあるという。