松本市営駐車場・アイパークの利用激減 パルコ閉店直撃 月決め枠の導入検討

松本市が中心市街地の伊勢町通りで運営する市営駐車場アイパーク伊勢町(中央西)の利用台数が、2月末に道路向かいの松本パルコが閉店してから激減している。前年4月は8596台だったが、今年4月は4813台とほぼ半減した。市は対策として、月決めの駐車枠の導入を検討する。
2月は閉店セールの影響もあって1万3672台の利用があったが、閉店後の3月は5469台に激減した。4月はさらに減り、今後もさらなる落ち込みが懸念されている。
これまでは買い物客の利用で回転率が高く、月決めの駐車枠を設けなかった。松本パルコの閉店で買い物客の利用が減っているため、月決めの駐車枠を新設して有効活用を検討する。近隣にオフィスが多いため、従業員らに一定の需要があると見込まれる。
松本パルコの後利用を巡っては、商業コンサルティングの「やまき」(東京)が商業施設として秋に再オープンする方向で協議を進めている。市営駐車場を管轄する市商工課の丸山克彦課長は「利用台数が半減したからといって、すぐに廃止を検討するわけではない」とし、「商業施設の再オープンで利用が回復する可能性もあるため、現状に合った対応を検討したい」と説明する。
アイパークは平成10(1998)年に利用が始まり、7階8層の建物に206台を駐車できる。ピークの17年度は年29万4305台の利用があったが、30年度に20万台を割り、昨年度は11万2588台で前年を8428台下回った。