数学オリンピックに出場へ 狩野さん(深志高3年)、3年連続で

松本深志高校(松本市)3年生の狩野慧志さん(17)=松本市寿北3=が、オーストラリアで7月に開かれる国際数学オリンピック(IMO)への3年連続出場を決めた。昨年は4位の成績を収め、成績上位者に贈られる金メダルを獲得した。今年の大会に向け「金メダルは取りたい。満点を取りたいという気持ちもあるが問題との相性があるので」と話しつつも、学年制限などで最後となるIMOへ静かに闘志を燃やしている。
第66回IMOは、7月10~20日にオーストラリア・サンシャインコーストで開かれる。昨年は42点満点中37点を獲得し、各国から選ばれた609人の中で見事4位となった。
今回も約8000人の国内の中高生が出場した予選、本選、代表選考合宿で上位の成績を収め、代表になった。日本代表の6人は、これまで出場した2大会は高校生だけだったが、今回、灘中学校(兵庫県)の2年生1人が選ばれた。狩野さん自身は高校1年生で初めて代表入りしており、下の年代の登場に刺激も受けている。
オンラインで過去のIMOの出題候補となった問題や米国の代表選考問題を解いて準備する。「参加者と交流するのが楽しみ」と、世界の数学仲間との親睦も心待ちにしている。卒業後は「東京大学で数学の研究をしたい」と語っている。