2025.5.21 みすず野
暑さが急にやってきて、昨日はこれを機会にと、半袖を着て出勤した。真夏のような気温でなくても、まだ暑さに慣れていないので熱中症に注意するよう、ラジオやテレビのニュース番組で気象予報士が呼びかけていた◆きょうは陽気がよくなり草木が成長して生い茂る頃という二十四節気の小満。絵本作家のおーなり由子さんは『ひらがな暦』(新潮社)で「あかるいこもれびが、きらきら。葉っぱや新芽がぐんぐんと、おいしげる頃」だと◆この時期の暑さを表す季語に「薄暑」があると知った。「まだ本格的な暑さではないが好天の日は気温が上がり、汗ばむほどになる。日差しも眩しい」(『俳句歳時記』角川書店)とある。明治末期に季語として定着したそうだ。例句として「遮断機の今上りたり町薄暑」(高浜虚子)などが載る◆アルプスの山並みを写す水田に、植えて間もない苗が揺れる。比べものにならないほど小さな田で田植えを終えた。今年も米だけは何とか賄えそうだ。「米は買ったことがない」と発言して撤回した農水大臣は耕作してはいない様子。米価高騰が国民の重大な関心事なのに、その言葉の軽さにあきれる。