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お堀の浚渫作業に興味津々 松本城で市民向け見学会

浚渫用の船を前にして、工事業者らから説明を聞く参加者

 松本市教育委員会は17日、国宝松本城のお堀の堆積物を取り除く浚渫作業の市民向け現場見学会を開いた。約120人が、お堀の水をきれいにするための各装置を見たり、市教委職員や工事業者から説明を聞いたりして知識を深めた。

 内堀に浮かべている浚渫用の船の前で、ジェット水流で底にたまった堆積物を巻き上げてから、ポンプで泥水を吸い上げ、堆積物と水を分離する装置などがある場所までホースを通して送っていることなどが説明された。「一日で、泥水をどれくらい処理しているのか」といった質問をする参加者も見られた
 小学校3年生の長男と参加した、松本市島立の会社員・志村敦さん(43)は、浚渫一つ取っても多くの過程を必要とすることに関心を寄せつつ「お城を管理していく大変さが分かった」と感想を話した。