政治・経済

松本市長選 臥雲氏一歩リード 追う菱山・赤羽氏

 3月10日告示、17日投開票の松本市長選挙を前に、市民タイムスは電話と対面による有権者の意識調査を行い、取材を加味して情勢を探った。立候補を予定する無所属4人のうち、現職の臥雲義尚氏(60)が一歩リードし、元信越放送専務・菱山晋一氏(68)、元衆議院議員秘書・赤羽俊太郎氏(40)の新人2氏が追っている。新人の会社役員・上條邦樹氏(54)は浸透していない。5割近くが支持を「決めていない」、1割が「分からない」としており、情勢は流動的だ。

 臥雲氏は現職の知名度の高さを生かして幅広い世代に浸透する。地域別では西部ブロックで安定した支持を広げ、南部、東山部でも先行している。
 菱山氏は高齢者政策を重視する姿勢で60代以上に浸透する一方、若い世代で広がりを欠く。中心市街地の深志ブロックで臥雲氏と支持が拮抗する。
 赤羽氏は、自身と同じ40~50代の働き盛り世代で一定の支持を得る。地元の笹賀を含めた河西部で浸透する一方、他の地域ブロックでは伸び悩む。
 上條氏は、松本パルコ後利用を巡る対応などで現職批判を展開しているが、広がっていない。
 市長選への関心度については「まあまあある」が52%、「大いにある」が25%、「あまりない」が18%、「全くない」が3%だった。60代以上の関心が、他世代より高い。
 意識調査は13~15日、市内各所での対面と無作為抽出による電話の2方式で実施した。選挙への関心度や注目する政策分野などを質問し、男性83人、女性76人の計159人から回答を得た。

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