地域の話題

海外のソムリエ 地酒試飲 松本 中南信の蔵元と意見交換

ソムリエから日本酒の感想を聞く参加者たち

 海外のソムリエと中南信の日本酒製造会社との意見交換会がこのほど、松本市丸の内の割烹松本館で開かれた。11社から経営者ら13人が参加し、蔵元の酒をテイスティングしたソムリエ4人と、どんな料理に合うかなどを語り合った。

 フランスソムリエ協会のソフィー・ミランデさんは松本地域の酒をテイスティングした。「植物の根元から広がるような味」「夢のようにおいしい。ナッツや栗を感じる」などの表現で高評価した。信州サーモンなど地元食材を使った日本料理との相性も参加者と味わいながら、確認した。
 大信州酒造(島立)醸造部門の田中健一さん(28)は「ソムリエは食事ありきで酒を考えている。日本酒単体で味を磨くことが多いが、料理との相性も考え、より消費者に寄り添う酒造りをしていきたい」と話した。純米酒がどの料理とも合うと評価された岩波酒造(里山辺)専務の小岩井昌門さん(36)は「食事とのマッチングを追求してきたので、うれしい」と語った。
 日本酒造組合中央会(東京都)が日本酒の市場拡大を目的に、海外のソムリエが酒蔵を巡るツアーを主催。意見交換会は県酒造組合が開いた。