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パレスチナの手仕事紹介へ 松本で26~28日に展示販売

パレスチナの雑貨やフォトブックを手に来場を呼び掛ける3人

 戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの停戦を願って昨年11月に松本駅前で「本読みデモ」を実施した若者有志が26~28日に、松本市大手4のゲストハウス東家で「パレスチナのすてきな手仕事展」を開く。パレスチナの暮らしや文化に思いをはせてもらう機会にと企画。伝統刺しゅうの雑貨やオリーブの木工品、アラビア語のポストカードなど現地から届いた品を展示販売する。 

 パレスチナの文化や産業を日本に紹介するブランド「架け箸」の生活雑貨やオリジナルフォトブックを並べる。現地の生産者や労働者の生活改善と自立を目指し、製品を適正価格で購入するフェアトレードに基づいて取引された品々だ。会期中は本読みデモも常時開催し、手仕事や書物を通してパレスチナを知ってもらう機会にする。
 ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が昨年10月に始まって以降、現実と向き合い「知ること」や「考えること」を続ける20~30代の女性3人が企画した。関連の本を街頭で閲覧してもらい、反戦の思いを共有し合う「本読みデモ」を開いて以降、勉強会や座談会を重ね、架け箸の代表・髙橋智恵さん=兵庫県=とも知り合ったという。3人は「パレスチナの問題解決には途方もなく長い時間がかかる。だからこそ意識を向け、現地の生活や文化を身近に感じて」と話している。
 正午~午後6時(最終日は8時)。問い合わせはメールで本読みデモ(honyomidemo@gmail.com)へ。