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感謝込め受験のお守り 塩尻の原新田分館・放課後学習室の小学生が中学生や高校生に

受験生を応援しようと、お守りに見立てたしおりを作った小学生たち

 受験生を応援しよう―。塩尻市広丘公民館の原新田分館で実施している放課後学習支援「月よう学習室」に通う小学生がこのほど、お守りに見立てたしおりを作製した。ボランティアで宿題の採点をしてくれる中学生や高校生がいることから、広く〝先輩〟たちに感謝を込めて企画し、多くの受験生が利用する市北部交流センター・えんてらす窓口に設置して60枚を配布する。

 お守り代わりのしおりは長さ13.5センチ、幅7センチ。半分に折った色紙に小窓をつけ、中にピンクや黄、青各色の花紙をちりばめステンドグラス風に仕上げた。滑り止め剤として使われる食品添加物の炭酸マグネシウムの粉末も入れ、受験生が「滑らない」よう工夫した。「祈合格」や小学生の手書き文字の「がんばってね」を記した。
 休日明けで憂うつになりがちな月曜日を楽しく過ごそうと、月よう学習室は昨年7月に始まった。毎回約15人の児童が通う。11月頃に受験生に当たる中学生が学習支援に訪れなくなったのを児童が疑問に思い、支援者の大人と相談して、「今度は支える番」だと今月15日と22日に作製した。
 県内の公立高校の入試は前期選抜が2月1日、後期選抜が3月6日に実施される。広丘小学校2年生の高橋絢さん(8)は「(中高生は)分からないところをやさしく教えてくれた。しおりをうれしいと思ってくれたら」と話す。