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能登地震の被災地で13日間活動 緊急消防援助隊が帰還

能登半島地震の被災地での任務を終えて松本広域消防局に帰還した消防隊員たち

 能登半島地震の被災地・石川県珠洲市に派遣されていた緊急消防援助隊県大隊が22日、10日から13日間の任務を終えて帰還した。松本広域消防局からは延べ19隊・79人が現地の消防・救急業務や、土砂崩れ現場での安否不明者の捜索に当たった。

 最後に派遣された4次隊の22人が22日夕、松本市渚1の同消防局に戻り、降幡明生消防局長に任務終了を報告した。
 4次隊の隊長を務めた丸の内消防署長・槇石詞康さん(56)は、市民タイムスの取材に「被災地は地震で生じた亀裂や段差、土砂による道路寸断がとても多かった。家屋の倒壊が深刻で、海岸の隆起で変わった地形は衝撃的だった」と述べた。
 土砂崩れの現場では自衛隊と連携して手作業や重機で行方不明者の捜索を行った。発見には至らず悔しさをにじませながらも「現場で得た教訓を今後の防災や災害対応に役立てたい」と語り、被災地の一刻も早い復興を願った。