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能登地震の被災地支援 松本広域消防局から緊急援助隊として20人出発

出発式に臨む隊員(10日午前1時14分)

 松本広域消防局は10日未明、能登半島地震の被災地へ同局の消防隊を派遣した。松本市渚1の消防局で出発式があり、隊員が消防車や救急車に乗って被災地へ出発した。

 塩尻消防署の上原康二署長を隊長とする7隊20人の派遣部隊と重機搬送車、タンク車、救急車などの車両が集結し、出発式に臨んだ。式で降幡明生消防局長は「雪や余震で活動は困難を極めると思うが、安全を最優先し、被災地に寄り添った活動をしてほしい」と激励した。隊員らは出発前の車両点検を終えると、それぞれの車両に乗り込み、消防局員に見送られながら松本を後にした。
 総務省消防庁の要請を受け、松本広域消防局を含め県内13本部の46隊152人が緊急消防援助隊長野県大隊として石川県珠洲市の珠洲消防署に派遣された。行方不明者の捜索・救助や傷病者の搬送などに当たる予定で、派遣期間は未定。同消防局によると、県大隊は10日夕、現地に到着した。