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都市大塩尻4強ならず 春高バレー準々決勝で惜敗

【都市大塩尻―旭川実業】第3セット、19―24から都市大塩尻北村主将のスパイクが阻まれ、勝負が決まった

 第76回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)は6日、東京都の東京体育館で男女の3回戦と準々決勝を行った。中信勢は、女子の東京都市大学塩尻が3回戦で宮崎日大(宮崎)を2―1で下すも、続く準々決勝で旭川実業(北海道)に激戦の末1―2で敗れ、涙をのんだ。センターコートで行われる準決勝への進出はかなわなかった。
 都市大塩尻の春高8強入りは、第73回大会(令和2年度)以来3年ぶりだった。

 センターコートまであと一歩届かなかった都市大塩尻。泣き崩れる仲間たち一人一人に、北村萌恵主将(3年)が駆け寄った。「よく頑張った。ありがとう」―。死力を尽くした仲間をねぎらい「悔しい。けれど、このメンバーじゃなかったらここまでこられなかった」と涙を拭った。
 相手エースのサーブに対応できずに第1セットを大差で落とすも、第2セットは立て直して競り勝った。第3セットは得意のコンビバレーに持ち込めない苦しい展開が続き、北村主将が右足の負傷で交代する場面がありながらも、西木戸カミラ歩美(同)らが「私に持ってきて」と声を上げ、得点につなげた。「どんなトスでも打ちきってくれた。それが一番うれしかった」とセッターの櫻井心(同)は語った。
 市川早彩(同)は「苦しくても、勝ちを信じて思い切りバレーができた。一番楽しい試合だった」と胸を張った。日本一を目指して全力で戦った選手たちを、今井一仁監督は「よくやり切ってくれた」とたたえた。