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正月三が日の観光施設や神社仏閣にぎわう スキー場が雪不足で人出少なめ

 正月三が日の中信地方は、おおむね天候に恵まれ、新型コロナウイルスが感染症法の5類に移行して初めての新年ということもあり、多くの観光施設や神社仏閣はにぎわいを見せた。一方で、スキー場の多くは雪不足で前年より人出が減り、やや寂しい正月となった。

 松本城は本丸庭園を無料開放した3日間で1万1577人が来場した。前年より全体の来場者数は約1割減少しているが、外国人旅行者のみだと約3割増加し、858人となった。  松本市の四柱神社(大手3)はコロナ禍前並みの約6万人が参拝し、深志神社(深志3)の初詣客は前年の2割増となった。県護国神社(美須々)も前年より増加し、約3万人が参拝した。安曇野市穂高の穂高神社は約8万7000人で前年よりやや減った。穂高神社は「二年参りの参拝客が少なかった。天気が悪かったことが影響したのでは」とみている。  安曇野市穂高の大王わさび農場は昨年と同じ3日から営業を開始。前年より約2割増の約2300人が来場し「通常の正月の風景に戻った」としている。塩尻市の奈良井宿は、アジア、欧米系の訪日客、県内外からの観光客でにぎわった。奈良井区の斉藤武仁観光文化委員長は「外国人はコロナ前以上、日本人客もコロナ前並みに戻っている」と実感を語る。  全2コース滑走可能の朝日村のあさひプライムスキー場は3日間で、ほぼ前年並みの1235人が利用した。雪不足で全面滑走になっていない松本市のMt.乗鞍スキー場は前年同期比約4割減、野麦峠スキー場は同約5割減、木曽町の開田高原マイアスキー場は、同約2割減の約1000人となった。