草木染のカレンダー飾る 麻績村役場ロビー壁面に 染色家・山崎夫妻が寄贈

麻績村役場の正面玄関付近のロビー壁面に、草木染で作られた令和6年カレンダーが飾られた。草根木皮による染めを「草木染」と命名した村出身の山崎斌さんの孫で、群馬県富岡市で工房「草木屋」を営む染色家の山崎樹彦さんと妻の澄子さんが毎年手作りして寄贈している。四季折々を表現する豊かな色合いの作品が村民を迎える。
2カ月ごと計6枚の作品で2人の解説文も添えている。1~2月は澄子さんが来年のえとの辰にちなみタツナミソウの花をラックや藍で染めた作品。樹彦さんが手掛けた7~8月は「頭上の森」がテーマで、葉の間からこぼれるまばゆい光芒をザクロなどで印象的に表現している。
山崎さんが村の信濃観月苑で毎年個展を開催する縁で毎年寄贈を受けている。村の村づくり推進課は「山崎さんとの縁が今も村地域こし協力隊員が草木染に取り組むきっかけにもなっている。多くの来庁者に楽しんでもらえれば」としている。