月例会500回に 感慨深く 王滝の星林句会 40年余り 小学生もお祝い 来月31日 記念行事

王滝村を拠点に活動する俳句会「星林句会」の定例句会が今月、開催500回を迎えた。古くから俳句が盛んだった村で昭和54(1979)年ころの発足以降、40年以上にわたって毎月1回、俳句を楽しんでいる。所属する70~90代の会員5人は長い歩みを感慨深げに振り返り、これからの活動の糧にしていた。
毎月の定例句会では、おのおのが季題に沿って詠んだ20~30句から気に入った句を選び、互いに批評し合う。暮らしの中で紡いだ17音に詰め込んだ思いに寄り添いながら、「これいいね」「この語句を変えるともっと良くなる」などとにぎやかに意見を交わしている。
500回の節目の句会は20日、村民ひろばで開かれた。4年ほど前から俳句に親しむきっかけにしてもらおうと、村内各地を吟行する「俳句でハイク」を一緒に楽しむ王滝小学校の児童5人がお祝いに駆けつけた。
俳句の定型にならって、参加者がそれぞれ考えた5音・7音の言葉を混ぜ合わせて一つの俳句を作っていくゲーム「5・7・5ゲーム」で偶然が生み出す作品を味わった。「御嶽のこたつの中で雪だるま」「ほわほわとストーブにあたりそりすべり」などと、面白おかしい情景の作品にみんなで大笑いした。
20年近く所属している代表の小谷竹代さん(80)=下条=は「えらく長く続けられたなあ」と目を細め、「毎日の生活の中で考えたことを皆さんと共有できるのが魅力。ぜひ若い人にも俳句の楽しみを知ってほしい」と願っていた。
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同会は1月31日午前9時半、記念のイベント「俳句ずもう」を開く。トーナメント戦のように俳句2句からより良い方を選び続けて最も良い俳句を決める内容で、26日まで出品者を募っている。詳細は村公民館(電話0264・48・2134)へ。